スワエール下水用システム

スワエールスプレー工法の「下水用システム」は、下水道の補修などコンクリートの躯体を守ることに主眼をおいたポリウレア樹脂被膜の使用法です。

スワエールスプレー工法はイソシアネートとアミンからなるポリウレア樹脂(製品名:スワエール)と、その2成分を完全に混合した状態で吐出するスプレー技術をベースに開発されたコンクリート構造物などの防食、防水、保護などを施す画期的な瞬間硬化コーティングシステムで、特に下水道や排水処理施設、汚染水処理施設などの保護を行います。

下水道

下水道 過酷な環境

下水道内の環境は、過酷です。 日本下水道事業団 (https://www.jswa.go.jp/)によれば、下水道に関わる作業をする人はまず間違いなく腐食したコンクリートに出会ったことがあるそうです。
コンクリートの劣化の原因は大きく分類して、塩害、凍害、中性化、アルカリ骨材反応の4つですが、下水道では主に「中性化」によってコンクリートが腐食します。
下水道など排水処理施設で起こるコンクリートの中性化は単純化すると4つのプロセスでおきることがわかっています。

下水道の腐食プロセス

  1. 下水は、屎尿に含まれる硫酸塩を含んでいますが、硫酸塩の状態では余りコンクリートを腐食しません。
  2. 下水が嫌気条件になるとある種の菌の作用で硫酸塩が硫化水素に変化し、気化した硫化水素が下水道内に充満します。
  3. 今度は好気性の菌が硫化水素のガスを硫酸に変化させます。
  4. 硫酸はコンクリートの成分と反応し、その表面からコンクリートの中性化が進み、腐食します。

硫化水素ガスの濃度が100ppmの下水道では、1年間に6〜8mm程度のコンクリート劣化が予想され、特に天井と水面に近い壁の腐食が激しくなると言われています。

ポリウレア樹脂による保護

スワエールスプレー工法によるポリウレア樹脂の被膜には耐酸性があり、硫酸によるコンクリートの劣化(中性化)を防ぎます。

※スワエールは、日本下水道事業団の定める下水道コンクリート構造物の腐食抑制技術及び防食技術マニュアル (平成19年7月版) の 塗布型ライニング工法の品質規格 の C種 と D1種に適合しています。

C種・D種

日本下水道事業団では下水道における腐食環境を深刻な方からI〜IV類の4種に分類し、それぞれに対応する防食技術をD(最も深刻な腐食環境用の技術)〜A(腐食は発生していないがする可能性のある酸性環境用の技術)種を定めています。

腐食環境の分類
環境の分類 環境の説明 工法の種類
I類 年間平均H2Sガス濃度が50ppm以上で、硫酸によるコンクリート腐食が極度に見られる腐食環境 (※スワエールはD種適合) D種
II類 年間平均H2Sガス濃度が10ppm以上50ppm未満で、硫酸によるコンクリート腐食が顕著に見られる腐食環境 (※スワエールはC種適合) C種
III類 年間平均H2Sガス濃度が10ppm未満ではあるが、硫酸によるコンクリート腐食が明らかに見られる腐食環境 B種
IV類 硫酸による腐食はほとんど生じないが、コンクリートに接する液相が酸性状態になりえる腐食環境 A種

※参考:下水道コンクリート構造物の腐食抑制技術及び防食技術マニュアル(地方共同法人 日本下水道事業団編)

スワエールスプレー工法

下水用システム (新設)

スワエール下水システム 新設
下水システム(新設):ライニングの構造

スワエールによるポリウレア樹脂のライニングの特長の一つはその硬化までの速さです。

D種対応仕様の場合、従来のエポキシによるライニングは施工に10日以上かかるところ、スワエールスプレー工法であれば1/5の日数での施工が可能であり、ポリウレア樹脂塗布後、早い段階での施設の使用開始が可能になります。

下水用システム (補修)

スワエール下水システム 新設
下水システム(補修):ライニングの構造

スワエールスプレー工法「下水用システム」がもう一つ得意としてるのはすでに腐食の始まってしまったコンクリートの補修です。

補修は

  1. 壁面/床面の劣化した部分を超高圧洗浄やサンドブラストでハツる。
  2. モルタルなどの修復材で補修する。
  3. 専用のプライマーを塗布する。
  4. ポリウレア樹脂を専用の2液混合スプレーで吹き付ける。

の、手順で行われます

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